長年培った腕

mizunox2004-07-04

 うちのばあさん81才は昔は和裁でなかなかの腕前やったらしい。内職で若いときから着物を縫っていた。「ばあちゃん、縫った着物あるん?」と晩飯食ったあと聞くと、「ここにあるえ〜!」と押し入れからドンドン出してきた。ちょっと出しすぎ〜!!と思ったけど店ひろげてくれました。羽織があったんやけど、ほんまに上手に縫ってあった。「水野さんの羽織はシュッと折り返しの襟がまっすぐになるね〜」と近所でも評判の腕やったみたい。呉服屋さんに反物を渡され、それを寸法に切り絵柄を合わせたりして着物を縫う。ほんで呉服屋さんで商品として売るらしい。ある時、へんに作ってしまってなおせない服の修理とかも頼まれたりしたとか。
 2年前くらいに波乗りしていて海パンをフィンで切ってしまって、それも縫ってもらったんやけどおれが針に糸を通したらその後はスイスイッと縫ってくれました。今日はウエットのチャックが壊れたんでまた縫ってもらったんやけど、ちょっと忘れているみたいやったけどなんか手つきが職人風でかっこいい☆
 むかし、若いときにばあちゃんが内職していたら、「女はそんなんせんでいい!!」とじいちゃんにちゃぶ台返しならぬ裁縫台返しをくらったみたい。
 ばあさんの手の指は長年の縫い物のあとで骨がボコボコして少し変形しているが、なんだかむちゃくちゃかっこいい手だっ☆