カレーが好きなわけ

mizunox2004-05-21

 5〜6年前の話になります。夏に原チャリで友達の家に向かっていたんです。車を何台か右車線から追い越して、ちょーしこいて追い越した車を後ろ向いて見ていたらその先が右カーブやったんやけど、カーブやのにストレートみたいな、スライダーやのにフォークみたいな、つまりカーブに直進して前も見ずに突っ込んだわけです!
 気付いて前を向いた時はもう遅かった。濃厚なコンクリートのはるか峰までそびえ立つゴーレムのような電柱が迫り来るではありませんか!!「(死んだ・・・)」ドカーン!ミシミシ!ズパパパーン!ヒューン!カンカンカン!☆*+@!%&#”!!・・・(静寂)
 たぶん少し記憶がとんだ。おれが抜かした車が何台もおれをよけて走っていったみたいで、轢かれなくよかった。でも少しは助けにこいよー!!
 ここで今回の事故の検証に入る。原チャリの損傷具合から推測すると、まず歩道の段の上の電柱が立っていたので、その車道と歩道の段差に原チャリのフロントホイールが刺さった。実際、原チャリのホイールは衝撃のよりひん曲がってえぐれていた、いたた〜。前のタイヤがぶつかった勢いで、原チャリの尻が持ち上がり、そのまま電柱に縦に原チャリが宙を舞いぶつかった。ここで奇跡の生還へのターニングポイントがある。そのままおれが原チャリに乗っていなかったから助かったのです。つまり「(ぶつかる〜)」の瞬間飛び降りたんですなぁ〜!車を追い越したことから考えるとけっこうな速度で。でも全身打撲。そのくせ、電柱にぶつかって跳ね返った原チャリの下敷きになりました。
 とりあえず、原チャリにまたがりエンジンをかけ、なんか空気も抜けてフロントフォークも曲がりそこら中に散らばる破片を拾って、ガコガコ走っていきました。全身痛い・・・。腕とか上がらない。
 とりあえず近くの友達の家に行き、ピンポン押して、もう起き上がれないので家の前で寝ていたら、しょーじが出てきて「なに人ん家の前で寝てんねん!起きろ!」バタン!また家の中に入っていっちゃいました。「(ぼけ〜たすけてくれ〜)」で、しばらくして出てきてくれたんやけど、「うそ!事故ったん?なにしてんねん!」「おめえなんて冷たいやつなんだ!!体いてえんだからかあちゃん呼んでくれ!」
 しばらくしてかあちゃん参上。車で病院へ向かう。その車中ではモーレツな説教。「ほんまわかったから傷にひびくからそのへんで許してくれっ!!」
 時間外診療のため、けっこうヤブと評判な病院が更なる手抜き診察。「腕は上がらないのは腱痛めているから!」「あの〜肋骨痛いんですけど・・・。」「ああ〜まあ腫れてないから大丈夫。」
 で、まあ家に帰り晩飯がカレーやったんです。ほんま親父とかあちゃんとカレーを食ったとき、なんだか死にかけた恐怖心と晩飯が食えている安心感から涙が出てくる。親父が「生きてるからカレーが食えるんだっ。」あの時のカレーの味忘れません。それ以来おれはカレーが好き!おかあちゃんのカレーが好き☆
 でその深夜。「いまから高校のプール忍びにいくぞ〜!」「よし来た!」
 体が痛くてたまりませんが若さがそうするのです。プールについて忍び込むときに柵を越えてプール側へ飛び降りようとして、柵方向から体の向きを180°反転して飛び降りようとしたそのとき・・・「うぎゃあ〜〜!!!」おれのあばらに電気が走った。激痛にすくみ上がる。次の日近くの整形外科に行くとアバラにヒビが。事故で弱っていてたぶんヒビが入っていて、それをさらに自分で深くしてしまったみたいだ。
 そのときのプールは鬼ごっこをしていたんやけどおれはずっと鬼のままプールに浮かんで肋骨を冷やしていたのは言うまでもない。肋骨は寝返りで痛くて起きるから熟睡できないヒビを過ごしました。夏の思い出☆