良いところを見つけよう

mizunox2004-02-01

 日ごろばあさんのおもしろいことや悪口ちっくなことが多いので、良い所を書きます。
 うちのばあさん80才は笑顔が素敵だっ。ちっこくてばあさんらしいばあさんです。福耳福顔で、良くばあさんが買い物に行くと、そのお店には次々お客さんが入ってきて、お店の人に「みずのっくすのばあさん、またお客さん呼びに来てなぁ〜!」とまたのご来店を待っているらしい。たしかにばあさんと買い物に行くとやたらお店の人に、「最近どうしてたん〜?」とか「おおっ!来てくりゃはったん〜?」などなどやたら覚えられている。買い物スポットは3つくらいあるんやけど、その場その場で有名。近所の人でも少し離れた違う町内の人にもよく声をかけられている。「ばあさんあの人誰やったん〜?」と聞くと「それが思い出せへんねんや〜」と忘れているところも多い。
 ばあさんの年代になってくると亡くなる人も多い。よくいっしょに旅行していた近所のおばあさん二人もだいぶ前に亡くなっている。近所もかなり昔と変わってしまった。何ヶ月か前、あるおばあさんから電話があり、おれが出て「すいません〜おばあさんは元気にしていはりますか〜?」となんだ焦った声で心配そうに聞いてきた。「はいっ元気ですよ〜」と言うとうれしそうというか安心したようで「かわっていただけますか?」言われたのでばあさんに代わった。けっこううちのばあさんは歳がいってきて、物忘れや、うまくいいたいことが表現できなかったりと自分でもくやしがっている。電話も話のすべてがわかってはいなかったと思うけど誰からの電話か尋ねると「うちの同級生!」と言っていた。ばあさんは小学校しか出ていなくてそれから長年働いてきた。じいちゃんと結婚してからも内職で和裁をしてきて手の指はかたちが変形していて、すごい苦労した手をしている。その手はばあさんの誇りであると思っている。そして何よりすごいのはその電話の人は心配してどうしているか電話してきてくれたんやけど、その人は70年来の友人であるというところである。10年20年の友はわかるとしても70年はそうそういないのではないか?お互いと歳を重ね、まわりの人たちは亡くなったりして寂しいかったり、この先を不安に思う歳であると思う。それでも元気にしているか?いつまでも元気でいてほしい!と励みにしているような、そんな友人である。いつまでも長生きしてほしい。
 電話のおばあさんのように、うちのばあさんは近所の人にいろいろと気遣ってもらっている。時には迷惑もかけたりよくわからないことを口にしてしまうこともあるけれど、それでもみんなによくしてもらってしるのは、昔からの人望もあるのではないか、と思う。
 ほんと昔からいろいろ大変やった人であるから、いま少し意味わからんことを言ったりしておれも怒ってしまったり、きついことを言ったりするけれど、ばあさんはすごい人やったし物忘れはひどいけれど、尊敬の念を持って接したいと思う。なかなか毎日大変でうまくいかないことが多いが、とにかくばあさんはいつまでも元気でいてほしい☆