ユンボの実力

　バイト終わって、家に帰ってから夜またまたバイト先に自分の車を洗車しに行ったんです。なんやかんやで閉店時間になると、スタンドの前の歩道を工事で掘り返すみたい。警備やら機材が運ばれていて、トラックで２１世紀のハイテクマシーン、ユンボがトラックに輸送されてきた。その貫禄たるもの、一国の武将の騎馬のようだった。
　で、トラックから降ろすんやけどトラック荷台からレールみたいなものがでて地面に斜めについてそこをキャタピラでユンボが斜めに降りていくと思ってたんやけど、ところがどっこい、ユンボが自力で荷台から降りちゃうんです！おりゃびっくりしたよ！あの荷台と地面にはユンボ乗せるくらいの２ｔくらいのトラックなんやしけっこう段差があるじゃないですか！それがユンボがジャンプして、いやいやジャンプはしないが降りよるんです。
　どうやって降りるかというと、まずユンボが荷台からキャタピラを半分くらい出します。出しすぎると落っこちるので半分くらい！ほんでアームを降ろしてユンボのツメ（あの土とかすくう先端部分）を地面に付けてユンボを支えて、つまり落っこちないようにツメでつっかえているんです。ほんでからキャタピラ半分出ていたのを、地面にツメで支えながらキャタピラの先を地面に降ろして、荷台から地面にユンボが斜めにかかっている状態にします。ほんでユンボのツメを地面から離してグルっとツメ、アーム、運転席の部分を反転させて、今度はトラックの荷台にツメをあてて、支えながら、斜めになっているキャタピラを完全に地面に降ろし、ユンボは荷台から地面へと着地するわけです。
　乗せるときもいまの逆の手順にするみたい。バイト仲間の、人のことをけなしたら天才ジュンに、おれ感動して「見ろよ〜」っていったら普通に店閉めしていて、半シカト。あとで話すと「うわぁ〜すげえ！！」と感動してやがった。「いや普通にレールみたいなヤツで降ろすと思いましたよぉ〜」とおれの伝えたい気持ちを遅れて知って感動しやがって！！
　まあこれはけっこう高等技術らしいです。知らなかったけどユンボの実力は計り知れない！ショーを見ている気分だった☆